夫婦と16歳の愛犬(コーギー)、そして愛車のフリードプラスで行く10泊11日の北海道車中泊旅。
そのスタートとなった、新日本海フェリーでの舞鶴港から小樽港へ向かう約21時間の移動についてまとめました。
ペット連れならではの乗船前の手続きや、運転手と同乗者で異なる乗船方法などを体験ベースで詳しく解説しています。
往復で利用した2種類の客室の違いや長時間の船内での過ごし方もご紹介。
これからマイカーと愛犬とで一緒にフェリーでの旅を検討している方の参考になれば幸いです。
乗船前の手続きと待ち時間の過ごし方

僕が乗船したのは、23時50分に舞鶴港を出港するフェリー「あかしあ」です。
22時少し前にフェリーターミナルについたので、まずは建物の様子を見て回りました。
1階が受付、2階が待合室、3階が乗船口です。
この時はまだ3階はクローズとなっていましたが、2階には乗船を待っている人がかなりいて、空いているベンチはあまりなかったように思います。
ペットのいる人は窓口で手続き
今回のフェリー予約では「e乗船券」を利用しました。
通常、e乗船券があれば人も車も窓口での手続きは不要で、そのまま乗船する列に並べます。
ところが、フェリーターミナルを見て回った時に、窓口に「ペットをお連れの方は手続きをお願いします」という張り紙がありました。
手続きは要らないと思っていたのですが、念のため窓口でペット連れであることを伝えると、名前と申込番号を聞かれ、手続き自体はすぐに終わりました。
狂犬病の予防接種については、口頭で受けているかどうかの確認のみでした。
車は小樽行きの列に並ばず、一般駐車場で待機
車でフェリーに乗船する際は、指定のレーンに駐車して乗船を待ちます。
しかし、僕たちは到着してすぐには小樽行きの列に並ばず、一般駐車場に車を停めて待機しました。
理由は以下のとおりです。
- ペットカートや愛犬の荷物はフリードプラスの荷室の下段に積んでいて、テールゲート(後ろのドア)を開ける必要があった
- すでに並んでいる車の間隔を見ていると、テールゲートを開けられるスペースがなさそうだった
- 愛犬のコーギーは変性性脊髄症(DM)を発症していて、ずっと横になった状態。そのため、ペットカートが窮屈で、長い間乗せていると疲れるので、乗船ギリギリまで車内で過ごしたかった
一般駐車場でしばらく様子を伺い、列の最後尾になるタイミングを見計らってレーンに並びました。
運転手と同乗者それぞれの乗船と客室での合流

マイカーに同乗者やペットがいる場合、運転手のみ車で乗り込み、同乗者とペットはフェリーターミナルから乗船します。
(下船時は、同乗者やペットも車に乗って降りることができます。ただし、テールゲートを開ける必要がある場合、乗船したときに後ろの車との間隔を確認しておくことをおすすめします)
同乗者は23時に乗船開始|バリアフリーでカート移動もスムーズ
車内でギリギリまで待機していると、係員から同乗者はターミナルへ向かうよう案内がありました。
テールゲートを開けて、ペットカートを出し、愛犬とおしっこシートなどを乗せて嫁さんはフェリーターミナルに向かいました。
舞鶴港のフェリーターミナルは、入り口にスロープがあり、エレベーターが完備されていて、バリアフリーが行き届いています。
ペットカートを押したままでも、3階の乗船口までスムーズに移動できたようです。
車の乗船は23時10分から|船内での合流は客室で
車の乗船には少し時間がかかりました。
23時ちょうどにバイクが船内に入り始め、車の乗船が始まったのは23時10分頃からでした。
バイクが乗船し始めたすぐあとに、嫁さんから「部屋の鍵もらった」とLINEがありましたので、人の乗船のほうが圧倒的に早かったですね。
僕のフリードプラスが動き始めたのが、23時20分。フェリーに乗り込み、指定された車両甲板に車を停めてから、必要な手荷物を持って客室フロアへ向かいます。
車よりも人の方が早く船内に入れるので、合流場所は客室にするのがいいと思います。
部屋に入ると、すでに一息ついている嫁さんと愛犬の姿がありました。
愛犬と一緒に泊まれる部屋タイプの違いと船内での過ごし方

今回は往路と復路で違うタイプの部屋を利用したため、それぞれの部屋のレイアウトや船内での過ごし方を紹介します。
往路「あかしあ」ステートB 2段ベッド(定員4名)
往路の「あかしあ」で利用したステートBは、定員4名の2段ベッドタイプの部屋です(今回は貸し切りで利用)。
入り口を入って左側に洗面台、右側に備え付けのペットケージが設置されています。
部屋の中央両側に2段ベッドがあり、さらにその奥が靴を脱いで上がる平場になっていました。
平場にはテーブルが置かれていて、寝転がったり、足を伸ばしたりしてくつろげるようになっています。
愛犬は自力で動き回ることはないため、この奥の平場に持参したマットとペットシーツを敷いて寝かせました。
もともと、往路はフェリー「はまなす」のステートSツイン ウィズペットルームを予約していましたが、フェリー会社の都合で「あかしあ」へ変更となりました。それに伴う臨時の部屋タイプの変更だったため、通常、このステートB 2段ベッドの部屋はペット同伴では使えない可能性があります。
復路「すずらん」ステートSツイン ウィズペットルーム
復路は、ペットと一緒に泊まれる、ステートSツイン ウィズペットルームを利用しました。
入り口を入って右側にトイレとシャワー室があり、部屋を進むとツインベッドが置かれています。
こちらの部屋にもペットケージは置かれていましたが、「あかしあ」にあったような、愛犬が横になれるほどの平場スペースはありません。
そのため、ベッド横の空きスペースに持参したマットとペットシーツを敷いて、そこで寝かせていました。
部屋の豪華さで見ると「ステートSツイン ウィズペットルーム」、使い勝手で見ると、「ステートB 2段ベッド」のほうが過ごしやすいという印象です。
ドッグラン|ワンちゃんにも飼い主にもおすすめ
我が家の愛犬がドッグランを利用することはありませんが、帰りのフェリー「すずらん」にはドッグフィールドというのがあり、柵で囲まれた中で自由にワンちゃんが走り回れるようになっていました。
ペットのストレス解消と気分転換にぴったりです。
もう一つ、ここは水平線に沈む夕日を見るときの特等席でもあります。
敦賀港に着く4時間くらい前は、ちょうど夕日が沈む時間帯です。
夕日を見たい人は船の後方にあるオープンデッキに集まるので、人が多いと写真撮影が難しいことがあります。
ドッグフィールドはオープンデッキの1つ下の階にあって、ペット連れの人しか行かないので、人が少なく落ち着いて夕日を撮影できるスペースとなっていました。
ワンちゃんだけでなく飼い主にもおすすめの場所です。
愛犬は空調の効いた部屋でお留守番|夫婦の船内での過ごし方
フェリーの客室は空調が十分効いていましたし、愛犬が部屋の中を動き回ることはないので、部屋でお留守番をしてもらい、夫婦そろって船内の施設を利用することにしました。
長時間の船旅なので、オープンデッキへ出て景色を眺めたり、レストランで食事をとったり、大浴場でお風呂に入ったり。
売店での買い物も含め、夫婦で交代することなく2人で一緒に船内を回れたのは良かったです。
あと、Wi-Fi事情について。
往路の「あかしあ」には、そもそもWi-Fiサービスがありません。
復路の「すずらん」にはWi-Fiサービスがあり、auユーザーは無料、それ以外の方は1,500円で利用できます。
我が家はauユーザーではないので、利用しませんでした。
嫁さんはあらかじめダウンロードしていた映画を見たり、僕は寝転がったり本を読んだりして過ごしました。
当たり前のことですが、時間をつぶせる何かを用意しておくと安心です。
まとめ
夫婦と16歳の愛犬とで過ごした約21時間のフェリー移動。
乗船前は「うまく乗船できるかな」「長丁場の船旅を乗り切れるかな」と不安もありましたが、夫婦も愛犬も無理なく過ごすことができました。
嫁さんがフェリーターミナルから乗船する際には、ペットカートをベビーカーと見間違えた方から、「あら、ワンちゃんなの?」と声をかけられたり、小学生くらいのお子さんが、「ワンちゃんも一緒に船に乗るよ。うちのワンちゃんも来れたね」とお母さんに話しかけたりと、和やかな雰囲気のまま乗船できたようです。
シニア犬と一緒に、飛行機で長距離を移動するのは現実的に難しい面がありますが、フェリーなら大丈夫だと実感できた船旅でした。
