今年も台風の季節となりました。
台風が接近していると、与論島などの離島へ行けるか心配になりますよね。
せっかく、休みを取って計画しているのに、行けなかったらショックです!
迷走台風と言われた2023年の台風6号が接近中に、僕は大阪から与論島へ行く計画を立てていたので、その時の体験談を紹介します。
台風シーズンに旅行を計画されている方の参考になれば幸いです。
この記事を読んでわかること
- 与論島へ行ったときの台風の位置や風の強さ
- 飛行機は飛ぶの?飛ばないの?
- 台風が通過した直後の島の様子
目次
旅の行程と台風の進路
2023年8月8日に、僕は大阪から那覇経由で与論島へ行くことにしていて、ちょうどそのタイミングで台風が沖縄・奄美に来るという最悪な状況でした。
旅の行程
旅の行程は以下のとおりです。
那覇経由のオーソドックスな行程です。
行程
2023年8月8日
8:50 大阪(伊丹)発 ⇒ 11:05 那覇着
13:10 那覇発 ⇒ 13:50 与論着
台風の進路
与論島の位置が少しわかりにくいかもしれませんが、台風は与論島を過ぎて、ゆっくりと東へ進んでいるところです。
数日前に台風は西へ進んでいましたが、この時、東へ方向転換し再度、沖縄・奄美地方を通過しました。
僕が出発する8月8日は、与論島が暴風域からやっと外れるくらいの位置でした。
ちなみに、与論島周辺の風の強さは、風速約15m/sくらいでした。
(下の写真では単位がkt(ノット)なので、m/sに換算しています)
心配なのは飛行機が飛ぶかどうか
台風が接近していて、一番心配なことは、飛行機が飛ぶかどうかです。
旅行会社に申し込んだ場合は、旅行会社に問い合わせるのがおすすめです。
個人で飛行機チケットを申し込んだ場合は、航空会社のホームページから最新情報を確認しましょう。
空港会社のホームページで確認(僕の場合はJALで)
僕は、航空会社でチケットを取ったので、航空会社のホームページを何度も確認しました。
心配し過ぎて3日ほど前から見ていましたが、タイミングが早すぎて、搭乗する飛行機の情報が出ていないこともありました。
それでも、3時間置きくらいに見ていました。
JALの場合、台風の影響があれば、
- 最初に「以下の空港を発着する便に影響が発生する可能性がある」と表示され
- 次に、「欠航」か「航空券の特別な取り扱い」のどちらかとなります
「以下の空港を発着する便に影響が発生する可能性がある」となった場合
これが表示されたら、ある程度覚悟しておくほうがいいでしょう。
この時点では、運航、欠航どちらの可能性もあります。
僕の旅行では、那覇空港と与論空港の両方が当てはまったので、「あっ、どうしょう。ヤバい」という心境でした。
次に、「欠航」や「航空券の特別な取り扱い」になった場合
「欠航」となれば、残念ながら、日程を変えるか払い戻しかどちらかの対応が必要になります。
「航空券の特別な取り扱い」となった場合は、運航の可能性はあるものの、欠航となるケースもあるので、正式決定の前でも、便の変更や払い戻しができるようになっています。
僕の行程では、「大阪-那覇」「那覇-与論」とも「航空券の特別な取り扱い」となりました。
日程を変えられたらいいのですが、そういうわけにもいかないので、飛ぶことを祈るばかりでした。
欠航が決まるタイミング
では、欠航はいつ決まるのでしょうか?
JALのホームページでは、
「タイミングは決まっておらず、状況により変化するため、出発間際に決まることもあります」
となっています。
「台風などの天候に見通しがつく場合には、できる限り早いタイミングで決定してご案内するように努めております」ともあるので、こればかりは待つしかないようです。
ちなみに、空港で働いている人に聞いたところ、風速だけではなく風向きも影響するようなので、風が弱まっても欠航となるケースがあるようです。
「離陸しても着陸できなければ引き返す」条件便
僕の場合、「大阪-那覇」は、「航空券の特別な取り扱い」となりましたが、結果的に通常どおり運航され、無事、那覇へ着くことができました。
問題は、「那覇-与論」です。
なんと、「那覇空港を離陸するが、与論空港へ着陸できるかわからない。もし、着陸できない場合は、那覇へ戻ってくる」という条件便となりました。
最後の最後まで、着くかどうかわからない。でも、離陸するだけでもありがたい・・・。
機長さん、着陸お願いします!
・・・と、その願いが通じたようで、なんとか与論島へ着くことができました。
機長さん、ありがとうございます!
機長のお名前がアナウンスされまして、今でもお名前を覚えています。
台風直後の与論島の様子
台風が通過した直後に与論島にきたのは、初めてだったので、印象に残った以下について書きたいと思います。
- スーパーマーケットの様子
- 与論島から出たい人の空席待ちで、空港は大混雑
スーパーマーケットの様子
島に到着後、レンタカーに乗って、主要スーパーであるAコープに寄りました。
びっくりするほど、食材はほとんどありませんでした。
僕が島に着く前から台風が沖縄・奄美地方を迷走していたので、船(フェリー)が入港できず、食料品がほとんどありません。
2週間ほど船が来ていないようで、「こんなひどいことは初めてだ」と島の人も嘆いていました。
与論島から出たい人の空席待ちで、空港は大混雑
与論空港に着いて、とても異様な光景に映ったのが、小さな空港ロビーに大勢の人が詰めかけていたことです。
それもそのはず。
今回の台風は迷走台風だったため、長期間、飛行機が来ず、島を出たくても出られない人がたくさんいたのです。
その人たちが飛行機の空席待ちを求めて、空港ロビーに詰めていたのですね。
台風のために予定をオーバーして島に滞在し、疲労がピークの方もたくさんいらっしゃいました。
名前が呼ばれて、飛行機のチケットを確保できた方には拍手が起きるほどでした。
飛行機と船どちらで行くか?
那覇から与論島へ行くには、飛行機だけではなく船(フェリー)でも行けます。
台風の時どちらが強いのかは、経験値として飛行機のほうが強いと思います。
というのも、2023年3月に那覇から与論島へフェリーで行った際、風が強く抜港となり、そのまま沖永良部島まで行ったことがあるからです。その時、飛行機は飛んでいたので、「飛行機にすりゃ良かった」とため息をついたことは忘れられません。
台風がドンピシャで来ている場合は、飛行機も船も運航できませんが、どちらかというと飛行機のほうが強いのかなと思います。
まとめ
台風接近中の旅行は、不安と隣り合わせです。
しかし、飛行機の運航状況や欠航時の対応を事前に確認しておけば、冷静に対処できます。
台風直後の場合、島の生活自体が元に戻っていないこともあるので、100%楽しめないこともあるかもしれません。
自然のことですから、やむを得ないと割り切ることも大切ですね。
台風が接近している場合は、くれぐれも無理なさらずに安全第一で過ごされるようお気を付けください。